野副州旦元社長による辞任取り消しのお家騒動に揺れる富士通の株主総会が21日午前10時、横浜市港北区の新横浜プリンスホテルで始まった。
《冒頭、議長を務める山本正己社長が野副氏辞任問題について株主に対し深く頭を下げた。4月に就任したばかりの山本社長にとって苦いデビューとなった》
山本氏「野副氏の辞任問題ではお騒がせし、株主の皆さまに心配をかけ、心よりおわび申し上げます」
《その後、間塚道義会長が事業報告などを行い、続いて山本社長が、先週発表した東芝との携帯電話事業の統合や対処すべき課題などについて約20分かけて説明した》
山本氏「国内ナンバーワンを目指すため、スマートフォン(高機能携帯電話)で競争力の高い製品をタイムリーに提供する。2010年は新しい成長戦略で攻めの経営に向かう。攻めの構造改革で本業の収益力を高め、今年度目標の増収増益基調を確かなものにする。構造改革を迅速に進め、富士通ならではのサービスで新事業であるクラウドを提供していく。パートナーであるお客さまとともに新たな成長へ挑戦する。社長として富士通を明るく元気な会社にしていきたい。そして豊かな未来を築いていきたい。何とぞ、ご支援を賜りたくよろしくお願い申し上げます」
富士通 株主総会ライブ(6月21日)