武藤副社長「高レベルの放射性廃棄物をどう考えるかという質問だと思います。高レベル放射性廃棄物はガラスと混ぜた後、冷やした後で、300メートルの地下で保存します。日本でも平成12年に法律が整備され、原子力環境整備機構が生まれ、最終処分に向けた取り組みを進めているところです。整備機構の取り組みに微力ながら協力していきたい」
勝俣会長「大勢の方々の質問を頂き、審議も尽くされたと思います。これから決議に入りたいと思います。ご賛同頂けるでしょうか。賛成が多いと判断します」
《動議の声があがる》
「それでは動議の方どうぞ」
女性株主「質問を続けて下さい。まだ質問は切れていません。もう少し審議を続けるべきです。株主の権利は総会で発言して、審議を行うことです。質問はたくさんあります。こんなに遅くなっているので急ぐことはないでしょう。あと1時間でも2時間でもやりましょうよ。質問はありますよ」
勝俣会長「質問につきましては、報告事項の理解、議案の審議に必要な範囲の中での質問であれば、どうぞ。真ん中から左側の通路の前から5番目の方」
男性株主「今回の402人の提案については敬意を表している。取締役に対する苦言になっている。撤退議案を否決すれば、もう一度、原発事故が起きたら、その損害はみなさんの資産で賠償してもらわないといけない」
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