【採用担当者のホンネ】
「レガシィ」や「フォレスター」といった、個性の強いクルマづくりで定評のある富士重工業は、2012年春入社については、すでに内々定を出し、一息ついた。技術系が100人、事務系が20人で、11年の80人強と比べると大幅な増加だ。
例年、試験や面接は4月上旬から5月上旬の1クールと、5月中旬から6月下旬の2クールの2回に分けて行うが、採用エントリー期間中の3月11日、東日本大震災が発生。人事部主査の吉岡豊樹さんは「採用スケジュールを予定通り進めるか、大いに悩んだ」という。
自動車大手が活動開始を6月からに大幅に遅らすなか、富士重工は被災地の志望者を考慮し、2回とも2~3週間開始を遅らせ、期間を長くすることで対応した。東北大学などの被災地の志望学生約10人の選考スケジュールを遅らすなど、被災地対応についても「結果的には問題はなかった」。
「海外営業と海外駐在を繰り返した」という吉岡さんは、今年2月に初めて人事部に配属となり、採用担当に。自身の就職活動の当時と比べると、「勉強もしているし、就活対応もそつがない」と感心はするが、「画一的すぎる」とも感じる。
エントリーシートの文言や面接の言葉を「コピペしてつなぎ合わせている」志望者も多く、「痛々しくみえる」ほどだ。「咀嚼(そしゃく)して自分の言葉で伝えてほしい」と訴える。