初めての採用活動では、小・中・高、そして大学の体育会までスキーを続けてきたという志望者が印象に残った。大学では身体を柔軟にするトレーニングで上達を目指したといい、最終面接で、前後180度の開脚で床にペタンとお尻をつけてみせたという。「スーツ破らないようにね」と、アドバイスする間もない突然のことに、面接官一同驚いたが、それ以前の真摯(しんし)な姿勢も評価して内定に至った。
志望者に聞くと、「昨年投入した衝突防止システム・アイサイトのヒットが志望理由になっているケースが多い」とわかった。中には「子供のとき、事故にあった。車を作ることは事故を生み出すことになる、アイサイトを進化させて事故をなくしたい」と熱い思いを語る学生もいたという。
ただ、アイサイトを作りたいというだけではなく、「アイサイトを生み出した、技術に独自性をもつ社風を理解して志望してもらいたい」のがホンネだ。(平尾孝)