欧州の債務危機は収まる気配がない。今は病人が小康を保つがごとき状態が続いている。国債の元本削減をめぐるギリシャ政府と民間債権者との交渉などの行方を、欧州主要国が固唾をのんで見守っている。全ての債権者が債務削減に応じない場合、ギリシャの債務不履行は避けられない。そうなれば、即座にスペインやイタリアが次の標的となり、欧州の金融は大混乱に陥るだろう。
そもそも、2008年秋のリーマン・ショック後に景気浮揚策として各国政府がとった大型の財政出動、その結果としての膨大な国家借入金の増加が債務危機の元凶だから、各国が債務削減に真剣に取り組まない限り、根本的解決を見いだすことは難しい。国家財政の改善には増税や公共投資削減が欠かせず、国民の犠牲が伴う。日本も同じ状態だから、今後われわれの日常生活が窮屈なものになるのは避けられそうもない。
厳しい財務基準
欧州各国と同じく、サッカーJリーグも収支改善を迫られることになった。13年シーズンから「クラブライセンス制度」が始まるからだ。この制度はドイツで最初に導入された後、欧州サッカー連盟や国際サッカー連盟(FIFA)、アジアサッカー連盟が採用し、ついにJリーグも導入を決定したのだ。この結果、J1とJ2の40クラブに、JFLに所属するJリーグ準加盟の2クラブを加えた42のクラブが、Jリーグが定める財務基準を守る義務を負うことになった。