EV(電気自動車)スポーツカー「ロードスター」で一躍脚光を浴びた米国のテスラモーターズ。今年、第2弾としてEVセダン「モデルS」も発売。全世界で9千台以上を受注した。EVの心臓部であるリチウムイオン電池について、バッテリー技術部門を統括するカート・ケルティ部長に聞いた。
--パソコンなどに使われる小型のリチウムイオン電池を、EVに転用して世界を驚かせた
「小型電池を独自にパック化して、ロードスターに搭載した。直径18ミリ、長さ65ミリの円筒型で手の平に乗る電池を一つのパックに6851個収めた。サイズが小さいため、熱伝導効率が高く、精密な充電管理が可能なほか、長寿命など利点が多い。家電向けを中心に毎年10億個以上が生産されるため、調達コストを削減できるメリットもある」
--調達先は
「パナソニックと三洋電機、ソニー、サムスン電子、LGグループという5大リチウムイオン電池メーカーとつき合いがある。パナソニックと三洋は合併したが、調達先を1社に限定しないのは、メーカー同士で競争させるためだ。ただ、電池のパック化はテスラに独自のノウハウがあり、他社にパックとして供給できることが強みだ」