スズキは、主力小型車「スイフト」の派生モデル「スイフト スポーツ」の3代目を12月に発売した。より多くの人に走る楽しさを伝えようと、「スポーティー・フラグシップ」をコンセプトに開発した。スズキ四輪事業本部第2カーラインの竹内尚之チーフエンジニア(56)に聞いた。
--この車の特長は
「先代モデルから国内で『思い通りに走れる』との評価を受けてきた。車をハンドル操作の通りにコントロールできるようにするためには、サスペンションが非常に重要。入社以来30年間、サスペンション開発をしてきた経験を生かすことができたと思う」
--サスペンションにはどういう工夫をしたのか
「車の挙動をしっかりさせるには、サスペンションを硬くすれば良いというのは、古典的な考え方で、乗り心地が落ちる。快適性とスポーティーさを両立させるために、路面に合わせてしなやかに動くサスペンションにした。サスペンションが路面に合わせて動いても、土台のボディーがふにゃふにゃだと思い通りに走らない。サスペンションとボディーを接合する部分などの剛性も高めた」