1時間に2.1万本 職人技も光る
ガリガリ君は、アイスの外側と内側で食感が違う2層構造になっている。まず「モールド」と呼ばれる四角の型に外側に当たる部分の原材料を流し込み、零下32度以下の液体で冷やして凹の形に固める。
次に、砕いた氷と原材料を混ぜ、しゃりしゃりとした食感が癖になる中身の部分を流し込む。外側の原材料で「ふた」をして最後にスティックをさして完成。袋詰めと箱詰めの作業後、出荷される。
1時間で箱詰めまでの工程を終える量は1ラインで2万1000本。室温20度、湿度60%以下に管理された工場内で、ガリガリ君は超高速のスピードで作られていく。目の前で次々と生まれる今シーズンの季節商品「いちごサワー」を、思わず食べたくなった。
子供の夢…1本63円を死守
職人技も光る。袋詰めの直前、複数の従業員が真剣な表情でラインを見つめる。5ミリ以上、アイスキャンディーが欠損したり、気泡が入ったものは不合格品として、その場で取り除く。生産企画室の内田勇次主任(37)は「品質管理には高性能の機械だけでなく目視も不可欠」と話す。