スティック商品(63円)換算で、ガリガリ君の11年の販売本数は前年比約3割増の3億9000万本。本庄工場の工場責任者でもある古市和夫常務は「包装紙やスティックなどすべての原材料だけでなく、電気料金も値上がりし、利益確保はますます厳しくなった」と打ち明ける。
それでも、1本63円の価格を維持するのは「子供でも買えるという夢を壊さない」(古市常務)ためという。もちろん、財布のひもが固い大人にとってもうれしい価格に違いない。(小川真由美)
【用語解説】赤城乳業 本庄千本さくら『5S』工場
埼玉県本庄市児玉町児玉下川原850-10。2010年2月に稼働し、従業員200人が働く。無料の工場見学は5月までは午前と午後の2部制で、6~9月は(1)午前10時(2)午後1時(3)午後3時-スタートの3部制。問い合わせは(電)0120・73・3559。
赤城乳業は1931年に廣瀬屋商店として創業し、81年にガリガリ君を発売した。扱うアイスクリームは年間100~120種類にのぼり、2011年の売上高は321億円。全従業員数は約650人。