【ニッポン経済図鑑】「ガリガリ君」24時間体制で全国へ 赤城乳業「本庄千本さくら『5S』工場」 (3/3ページ)

2012.5.21 05:00

一部の機械は米国製。機械に親しみを持てるように愛称がつけられた

一部の機械は米国製。機械に親しみを持てるように愛称がつけられた【拡大】

  • ぶら下げた状態で運ばれる「ガリガリ君」。欠損など「不合格品」がないか担当者が目を走らせる
  • 初代以降の歴代のガリガリ君が展示されている
  • 型に流し入れられた「いちごサワー」の原材料
  • アイスキャンディーの原材料は加熱殺菌した後、エージング室のタンクで冷やされる
  • 歴代の「当たり」スティックに使われた焼き印の型
  • 見学用の通路。ガリガリ君のキャラクターで埋め尽くされている
  • 次々と流れてくるコーラ味のガリガリ君。従業員が手際よく箱に詰めていく
  • 新鋭工場とあって外観も清潔感に包まれている

 スティック商品(63円)換算で、ガリガリ君の11年の販売本数は前年比約3割増の3億9000万本。本庄工場の工場責任者でもある古市和夫常務は「包装紙やスティックなどすべての原材料だけでなく、電気料金も値上がりし、利益確保はますます厳しくなった」と打ち明ける。

 それでも、1本63円の価格を維持するのは「子供でも買えるという夢を壊さない」(古市常務)ためという。もちろん、財布のひもが固い大人にとってもうれしい価格に違いない。(小川真由美)

【用語解説】赤城乳業 本庄千本さくら『5S』工場

 埼玉県本庄市児玉町児玉下川原850-10。2010年2月に稼働し、従業員200人が働く。無料の工場見学は5月までは午前と午後の2部制で、6~9月は(1)午前10時(2)午後1時(3)午後3時-スタートの3部制。問い合わせは(電)0120・73・3559。

 赤城乳業は1931年に廣瀬屋商店として創業し、81年にガリガリ君を発売した。扱うアイスクリームは年間100~120種類にのぼり、2011年の売上高は321億円。全従業員数は約650人。

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