「カーオブザイヤー獲得」を合言葉に開発の主査を務めた貴島孝雄さんと3代目「ロードスター」【拡大】
マツダが、世界第7位の自動車大手である伊フィアットとの業務提携を検討していることが23日、わかった。マツダの小型スポーツカー「ロードスター」をOEM(相手先ブランドによる生産)供給し、フィアットが傘下の「アルファロメオ」ブランドで販売することで協議している。さらに、環境関連技術での協力態勢も確立したいとしている。
米クライスラーを傘下にしたフィアットのマルキオンネ最高経営責任者(CEO)は2月、新たな事業パートナーを探す考えを示し、その候補として「スズキやマツダとの提携はあり得る」との考えを示していた。このため、今後両社の関係が包括的な提携につながる可能性もある。
マツダは米フォード・モーターの傘下にあったが、フォードがマツダ株の売却を進め、マツダは独立路線をとろうとしている。しかし、4期連続での赤字のマツダは、特に海外での販売で苦戦していることから、あらたにフィアットとの提携で、海外販売の拡大につなげたいとしている。また、マツダの次世代環境技術「スカイアクティブ」関連技術などでの提携にも発展させたい考えだ。