【クルマ人】野生の鼓動 “人馬一体”マツダの自信作「CX-5」 (1/3ページ)

2012.5.3 12:00

マツダが新型車「CX-5」を発表。新型車とともに挨拶するマツダの山内孝社長

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 4期連続の最終赤字と厳しい経営状況のマツダにとって、2月に発売した新型SUV(スポーツ用多目的車)「CX-5」の好調は明るいニュースだ。発売後約2カ月となる4月23日時点で、年間販売計画である1万2000台を上回る約1万6000台の受注を獲得している。この好調の背景を開発担当のプログラム開発推進本部の田中英明主査に聞いた。

 --新世代自動車開発技術「スカイアクティブ」を全面的に採用した

 「昨年発売した『デミオ』ではスカイアクティブ対応のエンジンだけを搭載したが、CX-5では、車台、エンジン、車体、変速機など、すべてスカイアクティブ対応にした。これまでの車種や他の車に使われている部品を流用することは一切なく、全部品をゼロから開発した。マツダの70年の歴史でも、ほとんど前例はないのではないか」

 --開発コンセプトは

 「環境性能と安全性の両立を掲げたが、やはり運転が楽しくなくては。ドライブに出かけたら、気分がよくて思わず遠くまできてしまったというような車にしたいと思っていたし、それを実現できた。おいしいお酒は試飲のときに口触りのよさを感じる。それと同じように運転してそのままよさを感じるのりやすさが一番。そういった車に仕上げた」