「ではなぜ情報革命にこだわるか。世界の産業は著しく変わっている。まだ日本の政治家は、『もの作りニッポン』にプライドと将来の基本的戦略をかけているが、私は間違っていると断言する。時代は進展するから。完全に自動車、家電などの機器。工業製品の世界の全部の会社の時価総額を足したものが情報通信業界は2倍になった。大きなトレンドを見誤らないでほしい。情報革命から取り残されると後進国になってしまいます。社会全体が進化さしていかないといけない。知恵と知識の武装をしないといけない。インターネット経済の規模は現在の270兆円からさらに増えていく」
《次のテーマは『株主価値の最大化』だ》
「ネットバブルがはじけた直後、この部屋(会場)で年配の女性株主から話があった。『退職金のすべてをソフトバンク株に使った。亡くなった夫のものだったが、株価は10分の1になった。頑張ってほしい』と。株価はネットバブル崩壊で100分の1に減った。非難ごうごうの中、この株主が発言し、私は涙を流した。涙と拍手で頑張れといわれた。このとき多くの株主に対して誓った。必ずいつか我々の株、時価総額を超えてみせると誓った。何としてもそれを実現させたい。新30年ビジョン。株式の時価総額を200兆円にする。ピークの株価を上回るようにしたいという志を語った。上場時は2000億円の時価総額。世界のトップ10になりたい。100年前は鉄の会社が世界のトップ10。30年前はIBMやAT&Tなど。直近ではアップルが世界第1位になっている。最も必要とされる会社が世界のトップ10に入っている。ソフトバンクの経営は株価のためや、利益を上げるためではなく、世界の人々から最も必要とされる企業となりたいためだ。このために創業し経営している。その志を一緒にリスクを取りながら支えてもらっている株主に喜んでもらえるように業績を立派に上げていきたい。配当を増やせ、株価を上げろというのが本音かもしれない。やります。それに向かって経営します」