これに対し燃料電池車は同じCO2排出ゼロでも、水素スタンドが普及すれば長距離走行が可能となる。欧州では環境規制の対応と同時に長距離走行も求められるため、燃料電池車の普及が先行するとみられている。
トヨタは家庭用電源でも充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)、EV、燃料電池車、ディーゼルエンジンなど全方位で次世代エコカー技術を開発しているが、HVの次の“本命”はEVよりも燃料電池車とみており、BMWとの協業で欧州販売で先手を打ちたい考え。
一方、BMW側も環境分野での提携関係見直しを迫られている事情がある。BMWは昨年、HV技術で仏プジョー・シトロエン・グループ(PSA)と提携したが、今年2月には米ゼネラル・モーターズ(GM)がPSAに資本出資を発表したことで、BMW-PSAの提携に影響が出るとの見方が強まっているためだ。
次世代のエコカー開発には巨額の投資が必要なことから、今後も大手メーカー同士の提携関係が活発化しそうだ。(平尾孝)