ドコモ衛星携帯に予想外の“待った” 電波望遠鏡めぐり国立天文台と調整難航 (1/3ページ)

2012.7.4 05:00

長野県の野辺山宇宙電波観測所に設置された直径45メートルの電波望遠鏡(国立天文台提供)

長野県の野辺山宇宙電波観測所に設置された直径45メートルの電波望遠鏡(国立天文台提供)【拡大】

 NTTドコモが6月中に提供を始める予定だった英インマルサットの衛星携帯電話サービスが、予想外の“壁”につまずいて遅れている。電波望遠鏡を使う国立天文台との調整が難航、総務省が事業免許に「待った」をかけているためだ。

 天文台の近くで端末使用を制限する方向で協議を進めているが、サービス開始は2カ月前後遅れる見通し。同サービスの活用を視野に入れていた自治体などの災害対策にも影響を及ぼしそうな雲行きだ。

 干渉問題で免許保留

 ドコモは、インマルサットが2010年に提供を始めた衛星携帯電話サービス「アイサットフォン・プロ」を国内販売する。当初はインマルサットとの契約元であるJSATモバイルコミュニケーションズが、6月中にも総務省から事業免許を取得してサービスを開始する計画だった。

 しかし、電波望遠鏡で同じ周波数帯を利用する国立天文台との調整が予想外に手間取り、総務省は7月に入っても免許を与えていない。

 電波望遠鏡は、宇宙から届く微弱な電波群を直径数十メートルの電波望遠鏡に集めて解析。可視光線では不可能な宇宙の姿を写し出す。携帯電話などの強力な電波が混入すると解析作業に障害を起こしたり、装置が破壊される可能性がある。

天文台側も神経とがらす

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