--荷室は、どのように改善したのか
「荷室の長さを、現行から250ミリメートル拡大して、最大3050ミリまで伸ばした。キャラバンは2001年の改良時に、衝突安全性能を重視して、車体前部のクラッシャブルゾーンという空間を大きめにとっていた。ただ、その代わりに荷室の長さが2800ミリと短くなった。それでも荷物の積載量は十分に確保していると考えていたが、競合が3000ミリを維持しているなかで、荷室の短縮には多くの顧客から不満の声が上がっていることがわかった。このため新型車では、向上したシミュレーション技術の利用や、高張力鋼板の使用でクラッシャブルゾーンを小さくして、ロングホイールベース化などを図ったことで、ハイエースを上回る荷室の長さを実現することができた」