ウナギ高騰で苦肉の策
27日の「土用の丑(うし)の日」を前に、ウナギ商戦が本格化している。稚魚の不漁で仕入れ値が高騰する中、小売りや外食各社は代替品としてアナゴのかば焼きをアピールしたり、「丑」にひっかけて牛肉弁当を売り込むなどの知恵を絞る。一方、間隙を突くように値下げに踏み切るスーパーが現れるなど、暑い夏を前に顧客の奪い合いが熱を帯びてきた。
養殖に使う稚魚のシラスウナギは3年連続の不漁で、国産品だけでなく台湾や中国産も高騰。「代用品」を模索する動きが目立つ。関西地盤のスーパー、イズミヤはアナゴのかば焼きの販売を本格化。780円とウナギのかば焼きのほぼ半値とあって好調な売れ行きという。
京王百貨店は、松阪牛を使った「牛めし弁当」などを大展開する。国産ウナギのかば焼きや弁当は昨年より約2割の値上げ。客をつなぎとめるため「牛肉は夏バテに効く栄養価のある食材。ぜひ“牛”の日を楽しんでもらいたい」と“苦肉の策”でPRする。
コンビニエンスストアは、定番の国産ウナギにこだわりつつ値ごろ感を出そうと四苦八苦。ローソンは通常のうな重より500円ほど安い「ハーフサイズ」を新たに投入。ファミリーマートは、ウナギと牛肉を組み合わせた「太巻きすし」を新たに用意する。ローソンとファミリーマートは例年通り、国産うな重の予約も扱っているが、価格は昨年より300円高い1980円だ。