NTT東西、IPv6普及に道筋 アダプターと一体化の接続機器配布 (2/2ページ)

2012.7.17 05:00

 主な内容は、ホームゲートウェーと呼ばれる接続機器とIPv6用アダプターを一体化させて配布する方法や、光サービスの新規契約時に従来のIPv4と同時にIPv6も申し込むようユーザーに促すなど。有料か無料かを含めて、接続機器の配布方法を今年度内に決める。

 米グーグルの調査によると、日本の今月13日時点のIPv6利用率は1.52%と低い。一方、光サービスで後発だったKDDIは先行してIPv6対応を進めており、「現在の利用者の大半はKDDIユーザー」(同省)とみられる。KDDIは今年3月時点の利用率40%から、今年度中に100%を目指しており、NTTでも普及が進めば利用率は一気に上がりそうだ。(大坪玲央)

 【用語解説】IPv6 インターネットに接続するパソコンやスマートフォン(高機能携帯電話)などの機器や、ウェブサイトに割り当てる識別番号で、データをやりとりする際の“住所”となる新規格。従来のIPv4のアドレスは43億だが、世界的にネットの普及が進んだことやネットに接続する機器が多様化したことで、2011年4月に日本の割り当て分が枯渇。これに対しIPv6のアドレス数は無尽蔵とされ、電気自動車や家電などネット対応機器の多様化にも対応できる。

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