製紙各社、エネルギー事業で売電本格化 「買い取り制度」参入後押し (2/3ページ)

2012.7.21 05:00

特定規模電気事業者(PPS)の社数

特定規模電気事業者(PPS)の社数【拡大】

 日本製紙連合会によると、新聞紙やコピー紙を中心とする洋紙の国内需要は、2000年から07年まで1900万トン台前半で安定的に推移したものの、08年のリーマン・ショックを機に急減。ピークだった06年の1945万トンに比べ、09年は約13%減の1683万トンに落ち込み、そのまま回復できない状況が続いている。

 市況低迷を受け、約1300人の人員削減や設備能力の15%圧縮を余儀なくされる中、日本製紙は「紙の原料である木材チップを新たな収益に結びつけるには電力化が手っ取り早く、エネルギー事業の優先度は高い」(幹部)と判断した。

 太陽光などで発電した再生可能エネルギーを一定期間、一定の価格で買い取ることを電力会社に義務づける「固定価格買い取り制度」が7月に始まったことも、同社のエネルギー事業への取り組みを後押しした。

 日本製紙グループが注力しているバイオマス発電も買い取り制度の対象で、売電価格は最大で1キロワット時当たり33円60銭。これまでバイオマス電力の相場は、余剰電力を電力会社に売る形だと1キロワット時当たり5~6円だったが、条件によるものの収益性は飛躍的に高まった。日本製紙では既に、木質材を原料としたバイオマスや廃棄物発電で使用エネルギーの4割以上を賄っており、技術的なノウハウは高い。

収益を下支えする効果は小さくない

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