発泡酒の課税出荷量【拡大】
サントリーホールディングスが発泡酒の生産を終了したことが20日、分かった。発売中の2ブランドはすでに生産終了、今月中に出荷も終える。ビールより低価格で人気を集めた発泡酒だが、より安価な第3のビールの登場で消費者場離れが進んでいるため。他社でもビールや第3のビールへ資源を集中させる動きが広がりそうだ。
サントリーは1994年、他社に先駆けて麦芽比率を低く抑えた発泡酒「ホップス」を発売。酒税税率が低いためビールよりも低価格で人気を集めた。キリンビールやアサヒビール、サッポロビールなども相次いで追随し、2003年にはビール類市場の半数を占めるまでに成長した。
だが、同年にサッポロが麦芽以外の原料を使うことで発泡酒よりも低価格を実現した第3のビールを開発。その後、大手がそろって参入したことで、節約志向を追い風に売り上げを急伸。半面、価格面で優位性が薄れた発泡酒は売り上げを落としていった。