テレビの国内市場は、6月の出荷台数が前年同月比80.3%減の55万7000台(電子情報技術産業協会調べ)で、11カ月連続で大幅なマイナスが続く。海外市場でも、韓国サムスン電子やLG電子などとの競争力は歴史的な円高もあって劣勢だ。
一方で、ソニーとパナソニックは6月、次世代テレビとして期待される有機EL(エレクトロルミネッセンス)の技術開発で提携。両社の得意技術を持ち寄ってコストを圧縮すると同時に、早期の商品化を目指し、次の収益源としたい考えだ。
ただ、有機ELでもサムスン電子は携帯機器向けなどに大量生産しており、技術やコストで追いつくのは容易ではない。
電機業界に詳しいアナリストからは、「有機ELでの提携は、テレビを捨て切れないソニーとパナソニック両社の“苦肉の策”だ」との指摘さえ出ている。(米沢文)