大手食品各社が袋入り即席麺の強化に乗り出した。火付け役は、乾麺を生麺に近づける技術革新に成功し、「マルちゃん正麺」をヒットさせた東洋水産だ。
これに対抗し、即席麺の“老舗”である日清食品が、袋入り即席麺の新商品「日清ラ王」を投入するなど、市場が活性化している。各社の商品は、乾麺を専門店の生麺の食感に近づける工夫を重ねており、ラーメン店など外食産業のシェアを“食う”可能性も出てきた。
袋入り即席麺は、東日本大震災で保存食として見直されたことに加え、節約志向の高まりから割安感にも着目されている。年間を通じ消費が最も伸びるのは秋だが、今年は「生麺感覚」の新製品投入で、シーズン到来を前に競争が過熱している。
日清食品は、生麺の食感を売りものにした袋入り即席麺の新商品「日清ラ王 醤油」「同味噌」(いずれも5食パックで525円)を27日に関東甲信越、静岡で先行発売する。
麺の内層と外層で原料の配合比率が異なる独自の「3層麺製法」や、吸水性に優れた「太麺製法」などを採用し、これまでの即席麺にはないモチモチ感やコシ、つるり感を出した。