「台湾人は日本のビジネススタイルや文化を理解でき、現地の好みに合わせた新しいゲームを生み出せる」(担当者)と期待をこめる。
また、カプコンの台湾進出は「現地向けの新製品開発だけでなく、開発者を確保する狙いも大きい」(証券アナリスト)という指摘も。オンラインゲームは開発・運営に多くの人材が必要だが、日本国内だけでは開発者が不足している現状があるからだ。
「レベルの高い人材を獲得するためにアジア進出は避けられない」
日本向けのゲーム開発を担当するベトナムのプログラマーなどを雇うため、2011年9月に首都ハノイの開発会社を買収したDeNAの担当者はこう打ち明けた。
業界関係者によると、スマホ向けのゲームは、通常のゲームとは異なり、わずか数カ月という短期間で1作品を完成することも求められる。「日本国内だけでは到底足らず、優秀な人材をアジアで雇用するのは必要不可欠」(DeNA担当者)というわけだ。