中国・韓国で計約百人の現地開発者を雇うグリーも「日本と肩を並べる能力を持つ人材を確実に得られた」と自信を見せる。
一方、ゲーム各社が開発コストの削減を重視する動きを強めることで、日本よりアジアの開発者の雇用が今後優先される恐れを心配する声も上がる。
日本のあるゲーム開発者の男性は「特に東南アジアでは、日本の企業への採用を希望する開発者が山ほどいる。今後、アジアの人材を使った現地開発が拡大したら、日本の開発者の雇用が冷え込むことにもつながりかねない」と話す。
アジアを舞台にしたゲーム市場の拡大や現地開発者の雇用の増加は、日本のゲーム開発が“空洞化”する可能性も否定できず、多くの課題が浮かび上がりそうだ。(板東和正)