「セレナS-HYBRID」【拡大】
減速時に発生する熱エネルギーをもとに、エコモーターが発電機となって生み出される電気は2個の電池にためる。電池が2個に増えたことによって多く蓄えられた電気を使用することで、アイドリング停止の頻度を高められるとともに、停止時間も延長できるようになった。
加えて、発進から加速中に、アイドリング停止時に余った電力でエコモーターを作動させ、エンジンの補助駆動力として利用することで、燃料消費量を抑制する。また、補助電池はアイドリング停止中の電装品(エアコンやオーディオなど)に電力を供給し、エアコンを使う場面が多い夏場でも停止時間を稼げるようした。
これにより「セレナ S-ハイブリッド」はガソリン1リットル当たり15.2キロ走行と、エンジン排気量2リットルの8人乗りミニバンでクラストップの燃費性能を実現した。また、15年度燃費基準値を20%上回り、エコカー補助金はもちろん、自動車重量税と取得税の免税対象車となっている。