日産「S-ハイブリッドシステム」 低燃費のカギ、鉛蓄電池の注目技術 (3/3ページ)

2012.9.1 19:00

「セレナS-HYBRID」

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 日産は、環境技術であるハイブリッド技術について、モーター走行ができる「ストロングハイブリッド」、エンジンをアシストする「マイルドハイブリッド」、アイドリング停止とエネルギー回生に重点を置いた「マイクロハイブリッド」に分類している。ストロングハイブリッドは、高級車「シーマ」「フーガ」に採用。燃費改善効果は高いものの、「価格面で50万円以上高くなる」(商品企画本部商品企画室の角智彰セグメントチーフプロダクトスペシャリスト)。

 セレナの11年度販売台数は9万3755台で、ミニバンでは国内トップ。支持を受けている理由について、角氏は「クラス最大の室内空間と使い勝手の良さ」と指摘する。もともとセレナが持つこうした長所を失わせることなく、燃費性能を向上させるには「エンジンルーム内にすべてが収まるマイクロハイブリッド技術を採用するのが最適と判断した」。

 日産は新型セレナについて、マイクロハイブリッドの一つであるS-ハイブリッドの導入で初の10万台突破を狙う。ハイブリッド技術は「車種や用途にあわせて環境技術として使い分けていく」考えだ。(阿部賢一郎)


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