「NBOX」シリーズの好調でホンダが軽自動車で躍進した(瀧誠四郎撮影)【拡大】
スライドドア方式を採用したコンパクトカーの人気が続いている。コンパクトカーの扱いやすさと維持費の安さに加え、ミニバンの乗降性のよさや室内空間の広さを両立するこれらの車種は「プチバン」と呼ばれ、新たな市場カテゴリーとして注目されている。
トヨタ自動車が7月に発売した新型プチバン「ポルテ」と新型車プチバン「スペイド」は、発売後の約1カ月間での受注台数が目標の3倍にあたる約2万4000台に達した。女性顧客が4割超を占めており、電動スライドドアや室内空間の広さが人気の理由という。このほか、スズキも6月に「ソリオ」、ホンダは7月に「N BOX」の追加モデルを発売した。
プチバンカテゴリーの拡大には、消費者が必要十分な機能やサイズと価格を求める傾向を反映した現象がある。市場調査のアイシェアが6月に20代から60代の男女1204人を対象に実施した調査でも、94.2%の人が商品やサービスの購入時にコストパフォーマンスを意識し、このうち約半数の49.8%がここ数年間で強く意識するようになったと回答している。
プチバン市場の人気について、消費傾向に詳しいマーケティングライターの牛窪恵氏は「普段の生活にも便利なプチバンは快適性、小回り、安全性ともバランスよく兼ね備えた理想のパートナー。使いやすさとコストパフォーマンスなどで選ばれている」と分析する。