植木義晴社長【拡大】
日本航空は19日、東京証券取引所第1部に再上場する。日航株の約96%を保有する企業再生支援機構は、全株式を売却して出資額の3500億円を回収する予定で、2年8カ月間の支援を終結させる。
再上場を前に、日航の植木義晴社長はフジサンケイビジネスアイのインタビューに応じ、今後の成長戦略について、「採算性に見合わなければ規模を拡大しない」と述べ、破綻要因となった野放図な路線拡大との決別を強調した。主なやりとりは以下の通り。
--再上場後の成長戦略で、国際線の供給量の増加を掲げる
「われわれは力をつけており、今までできなかった投資や、新しいものをお見せできる時期になっている。第1弾として先日、国際線に就航するボーイング777-300ER型機の座席改修を発表した」
--ビジネスクラスで、180度水平に倒せるシートを初めて導入する
「今考えられる中で最高のシートを用意した。ただ、座席の改修は7~10年でどこの会社もやるので、いつかは追いつかれる。人材育成に力を入れ、最高の商品、サービスを提供する」