ソニーが11月に発売する4K液晶テレビ=27日、東京都品川区【拡大】
家電各社がハイビジョン映像の約4倍の解像度を持つ「4K」と呼ばれる次世代液晶テレビを相次ぎ強化している。ソニーは27日、11月23日に4Kテレビを発売し同市場に参入すると発表。東芝も来春から本格展開する。液晶テレビの販売が落ち込み赤字が続く中、各社は大型化と高画質化をキーワードに巻き返しを図りたい考えだ。
ソニーは「ブラビア」シリーズで84型の4Kテレビ「KD-84X9000」(希望小売価格168万円)を投入する。画質と音質にこだわり、臨場感を体験できるのが特徴。従来画質の映像も4Kに変換する機能を内蔵している。
低価格化が進む中での高額商品だが、今村昌志業務執行役員は「画面が大きく、画質がきれいなテレビに対する需要は全世界で大きい」と自信をみせる。
一方、東芝は84型を含めた3つの画面サイズの4Kテレビを来春に国内外で発売する。同社は昨年12月、世界で初めて4Kテレビを国内販売しており、「そこそこ売れている」(深串方彦専務執行役)とし、海外にも投入することにした。