携帯電話事業者のLTE契約数の世界シェア【拡大】
11年のLTE契約数の世界シェアはベライゾン・ワイヤレスが6割超のトップで、スプリントの存在感は薄い。それでもイー・アクセスの買収に続き、「リスクを取る覚悟」(孫正義社長)で矢継ぎ早のM&A(企業の合併・買収)を実行するのは、LTEの普及が世界規模の再編を促すとの読みからだ。孫社長は15日の会見で「簡単ではない。ゼロからの出発だ」としたが、巨額負債を抱え込むマイナスからの賭けともいえる。
無線関連機器の業界団体「GSA」によると、世界で101カ国338事業者がLTEサービスに投資し、9月時点で46カ国96事業者が商用サービスを提供。17年には世界で18億5000万件が利用し、携帯電話全体の21.5%を占めると予測する。
ソフトバンクが01年に電話回線を使ったデータ通信サービスの「ADSL(非対称デジタル加入者線)」事業に参入した際、NTT東西が業者に貸す設備スペースを1社で借り占めたことがある。借りられるもの、買えるものは何でもいただく-。「孫氏の兵法」と揶揄(やゆ)されるダボハゼ作戦で、LTEの追い風に乗る腹づもりだ。