携帯電話事業者のLTE契約数の世界シェア【拡大】
しかし、経営の基盤とする日本での態勢は万全ではなく、道半ばだ。イー・アクセス買収で「LTE基地局は3万局になる」と豪語したが、両社の基地局は都市部偏重で相乗効果は薄い。社内から「リスクを取るどころか、途方に暮れそう」(幹部)と困惑気味の声も上がる。
スプリント買収は、日本の携帯市場にも影響を及ぼすことになりそうだ。最大の波乱要因がクリアワイヤの存在。同社が推進してきた高速データ通信規格「WiMAX(ワイマックス)」は、日本ではKDDIが筆頭株主のUQコミュニケーションズが提供しているが、世界では劣勢。クリアワイヤはLTEの一つである「TD-LTE」に転換する方針を示している。
約50%の株式を保有するスプリントがクリアワイヤを完全子会社すれば、UQコミュニケーションズのワイマックス事業は事実上、変更を強いられる。(芳賀由明)