農林水産省によると、平成21年に全国で約50カ所だった植物工場は、24年3月に127カ所まで増加。地方工場の海外移転や規模縮小で、企業がインフラ活用などから新規参入したのが背景とみられる。
植物工場ならプロ農家の経験に頼らずとも、コンピューターなどで光や温湿度を制御できるため、参入のハードルが比較的低い。
新たな展開も生まれた。植物工場で野菜の製造を手がけるグランパファーム(横浜市)は津波で農地がダメージを受けた岩手県陸前高田市に工場ドームを8棟建設し、フリルレタスなどを出荷する。1日に約3600株を収穫し、イオンや生協、地元スーパーが引き受ける。
植物工場なら、農地の再開にかかるコストを軽減できる上、土壌を使わないため風評被害も抑えられ、地元も「被災農家の復興に向けた有力な選択肢」(陸前高田市)と期待する。