セガのトイレッツが切り開いた「トイレでのゲームの楽しみ方」は、今後も広がりを見せそうだ。居酒屋やパチンコ店、ショッピングセンター以外にも道の駅や高速道路、カラオケ店などからの引き合いも強い。最近ではオフィスで社員向けの情報を告知するため導入する企業もあり、町田氏は「最低でも3000台の市場はある」と見込む。
インターネットの動画サイトなどにアップされたトイレッツの映像を見て関心を寄せる企業は国内にとどまらず、欧米や南米、アフリカと全世界から問い合わせが寄せられているという。残念ながら、海外向けのトイレッツを展開するには、言語をその国に合わせるなどソフトウエアの改良が必要なため、海外販売は今のところ予定はない。しかし、町田氏は「ニーズが高まるようなら、ぜひチャレンジしてみたい」と海外進出に向け意欲を燃やしている。
家庭用、ゲームセンター用のゲームを牽引(けんいん)してきたセガは、トイレ向けゲームのパイオニアとしても、新しいサービスを展開していく考えだ。