国内携帯電話大手3社が7日発表した10月の携帯電話・PHS契約数によると、電話番号を変えずに他の通信会社のサービスに移行できる「番号持ち運び制度(MNP)」の利用で、NTTドコモは18万9800件の転出超過となり、MNPが始まった2006年10月以降で最大となった。
ドコモは新規契約数から解約数を引いた純増数も苦戦しており、純増数は7200件と07年1月の7000件以来、5年9カ月ぶりの低水準となった。
KDDIとソフトバンクモバイルは米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)5」で販売攻勢をかけており、ドコモの顧客が両社に流れる格好となった。
アイフォーン5が発売される前の6~8月のドコモのMNPによる転出超過数は4万3300件~6万3400件だったが、「5」の発売以降、一気に膨らんでいる。