COURSE50概要図【拡大】
通常の製鉄過程では鉄鉱石に含まれる酸素を取り除くのに石炭を蒸し焼きにしたコークスに含まれる炭素を使っているが、これがCO2を排出する原因となっている。CO2排出は近代製鉄の“宿命“ともいえるが、プロジェクトではコークスに代えて一部、水素を使うことで、CO2排出量を抑制する技術の開発を進め、効果も確認され始めている。
今年4~5月にスウェーデンのLKAB社の試験高炉で操業試験を行ったところ、「5%程度のCO2排出量の減少が確認できた」(納雅夫副プロジェクトリーダー)という。新日鉄住金の君津製鉄所(千葉県君津市)で今年6月に始めた試験ではコークス製造時のガスに含まれる水素の増幅率を2倍にできることを確認。水素の濃度が高まるとその分だけ、コークスの使用量を減らせるため、CO2の発生量を抑制する効果があるとされる。
一方、高炉から発生したCO2の分離・回収技術の開発では、「すでに約99%のCO2回収率を実現している」(日本鉄鋼連盟)。