次世代テレビは「有機EL」が有力で、パナソニックも1月に米国で開催された家電見本市「CES」で突然参入を表明したが、参考出品もなく、関係者は「場当たり的だ」と失笑した。同分野で一歩も二歩も先を行く韓国サムスン電子を追い抜くのは難しいだろう。
10月末には、販売不振を理由に今春に再参入した欧州携帯電話事業の撤退を表明。スピード経営を訴えたが、それでは再参入を決断したときの経営判断はどうなるのか。三洋電機の買収は効果があったのか。斜め読みすれば、「場当たり的」な経営に思えてくる。
2年連続で7500億円以上という前代未聞の赤字を垂れ流すこととなり、当面は緊縮経営となるのはやむを得ない。ただ、「先を読めない」経営が業績不振の一因であることを自覚しなければ、“復活”の二文字は見えてこない。(産経新聞大阪経済部次長 島田耕)