狭い場所での作業も想定し、撮影ができる小型走行車を本体から発進できる。ロボットの部材には放射線に強い材料を使用しており、放射線量が極めて高い原子炉周辺で1日10時間の作業を300日続けても壊れない耐久性があるという。
東芝は来年には50センチの段差の上り下りができ、最大80キログラムの重量物を載せられる改良型を投入する。
東芝は、昨年3月の福島第1原発の事故を受けて、事故の収束を支援する装置を相次ぎ開発している。原発プラントを国内外で売るメーカーとして「福島第1原発の収束が欠かせない」(佐々木則夫社長)と判断しているからだ。
具体的には、汚染水からセシウムを取り除く処理装置「サリー」に続き、ストロンチウムやヨウ素などの放射性物質を除去、海に流しても問題のない法定濃度以下までに下げられる「多核種除去設備(アルプス)」を納入した。
東芝以外の原発メーカーでも、三菱重工業が重機に乗る作業員の被曝(ひばく)量を半減させられる座席シートのほか、目に見えない放射性物質を“見える化”するカメラを開発。事故収束に向けた支援を強化している。