企業努力では越えられぬ“反日の壁” 国内自動車、我慢の状態続く (1/2ページ)

2012.11.23 09:00

 中国自動車工業会によると、これまで新車販売台数で2~3位で推移していた日本ブランド車のシェアは、9月に米国系に抜かれて4位に後退、10月には韓国系にも逆転されて5位に転落した。現地ではこれといった有効な挽回策が見当たらず、「反日デモ以前の水準に回復するのをじっと待つ」(国内大手自動車の幹部)しかない状態が続く。

 国内自動車各社は、販売が好調な北米やインドネシアなどに経営資源を集中させる動きを強めており、これによって中国の販売の落ち込みも補う思惑だ。

 だが、「中長期にみても重要な市場であることには変わりない」(トヨタ自動車の豊田章男社長)と、中国事業にブレーキをかける気配はない。

 世界最大の中国自動車市場は、2011年の新車販売台数で、日本と米国の合計販売台数を上回る1850万台を記録。拡大を続ける市場は、「将来2500万~3000万台までいくと思っている」(富士重工業の吉永泰之社長)との見立てもあるほどで、成長戦略に欠かせないからだ。

「負の遺産として引きずるリスクがある」などと悲観的な見方も

  • 海外で「プリウス」など値上げ トヨタ、円高続き採算悪化
  • マツダの10月中国新車販売、44.9%減に マイナス幅広がる

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

毎日25分からのオンライン英会話。スカイプを使った1対1のレッスンが月5000円です。《体験無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!