会見で値上げへの理解を求める関電の八木社長=26日午後、大阪市北区の関電本店(渡守麻衣撮影)【拡大】
「関電を選択せざるを得ない」
オムロンは「値上げより、とにかく電力を安定供給してほしい」と主張。21日に全面開業した阪急百貨店梅田本店を運営するエイチ・ツー・オー(H2O)リテイリング幹部も「安定した電力供給を受けることが最優先で、関電を選択せざるを得ない」とこぼす。
「付加価値の高い商品を作ることで乗り切る」(建設業を営む東邦レオの橘俊夫社長)という前向きな見方も一部にあるが、りそな総合研究所の荒木秀之主席研究員は「値上げ幅の大きさ、節電余地の少なさが企業経営に与える影響は大きく、関西景気にマイナスとなる」と分析する。