グローバル・コンストラクションがこのサービスを始めたのはちょうど3年前。当時ある公設市場がバナナの盗難被害に頭を悩ませていた。「市場は作業員が多く、缶ジュースや缶コーヒーがよく売れる」という読みもあり、荷積み場所の近くに自販機と防犯カメラを2セット設置したところ、盗難はなくなったという。
カメラの撮影動画はSDカードに保存。32ギガバイトのカードに7~10日分を記録できる。SDカードは暗号化を施しているため、動画は専用の解読ソフトをインストールしたパソコン以外では閲覧できない。郡社長は「従来のカメラのシステムではハッキングによる動画流出の懸念があり、個人情報保護の観点で問題があった。当社の仕組みでは外部流出の心配がない」と自信を見せる。
大阪市浪速区のある町内会の事例では、同社の事業を活用したことで防犯カメラ20台を市の補助金の範囲内で設置できたという。最近はマンションのゴミ置き場付近に設置したいという要望が多く、設置台数は約300台に達した。
郡社長は「防犯カメラは基本的に抑止力。地域の安心・安全に貢献していきたい」と話している。(南昇平)