シャープ、鴻海に海外3工場売却 譲渡550億円で最終調整 (1/2ページ)

2012.12.1 07:39

シャープの奥田隆司社長

シャープの奥田隆司社長【拡大】

 シャープが台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業と協議していた海外3カ国のテレビ組立工場の売却交渉で、両社が大筋合意したことが30日、分かった。

 売却対象はメキシコと中国・南京市、マレーシアの3工場で、譲渡価格は550億円程度の見通し。今年度中に正式な譲渡手続きを行う方針で、シャープは工場の売却益を元に財務状態の改善を急ぐ考えだ。

 関係者によると、3工場のうち、早ければ12月中にもメキシコの売却手続きに入る。その後、南京とマレーシアの手続きを順次、進めるという。

 北米向けの大型テレビを生産しているメキシコ工場は、すでに一部のラインで鴻海から受託生産を行っている。「鴻海が3工場の中で最も買い取りに意欲的」(シャープ関係者)な拠点だという。

 価格については、売却後の構造改革に必要な経費を差し引き500億~550億円とする方向で最終調整している。約5000~6000人とされる3工場の従業員も、工場の売却に伴い鴻海に転籍となる見通しだ。

海外テレビ工場で残るのはポーランドのみ

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

実践で使える英会話を習得!業界最高峰の講師がサポートします。毎日話せて月5000円《まずは無料体験へ》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

サンスポ予想王TV

競馬などギャンブルの予想情報を一手にまとめたサイト。充実のレース情報で、勝利馬券をゲットしましょう!