パーティーの入り口で席の番号が書かれたくじをひく社員=大阪市中央区【拡大】
さらに近年、家庭用ゲームに加え、オンラインゲームの市場も広がり、特に“生命線”でもあるソフト開発部門は複雑な組織に分かれるようになった。
同じ建物内で仕事をしていれば、普段、顔を合わせたり電話で話すことはあるが、一緒に食事をする機会となると、そうあるものではない。
ところが、このパーティーへの出席を境に、そうした状況が“一変”する。
出席した開発部の女性社員は「仕事でかかわったことがあっても、これまであいさつ程度だった社員に、非常に親近感を感じるようになった」と話す。
「同じ誕生月ということもわかり、プレゼントまで交換し合ったので、今後、仕事での関わり方は劇的に変化すると思います」と手応えを感じている。
社員同士だけでなく、出席する辻本会長と直接話ができることも、社員にとっては魅力の一つだ。会場ではワインを片手に社員から辻本会長に話しかける姿も目立つ。
普段なら、会長と話すなどちょっと緊張してしまうが、そこがパーティーというフランクな場のこと。「普段は直接聞けないような、ものづくりの精神について教えてもらうことができます」とある社員。