パーティーの入り口で席の番号が書かれたくじをひく社員=大阪市中央区【拡大】
「誕生日」はチームワークの縁の下の力持ち
「ゲームは一人では作れないし、売れない。多岐にわたる部署の方々の手によって成り立つ」
同社の主力製品「モンスターハンター」のディレクター、藤岡要氏はそう話す。ゲーム開発の分野だけでもプログラマー、デザイナー、サウンドクリエイターなど多くの職種の人がかかわる。そこに、さらに広告宣伝や販売などが加わって、ようやくゲームは市場に出る。
ゲーム開発にはアイデアを共有するチームワークが必要不可欠な中、藤岡氏は「仕事上の人間関係を構築する上で、パーティーは縁の下の力持ちだ」と指摘する。
主力ゲームの新作「バイオハザード6」が貢献して、平成24年4~9月期連結決算では、売上高が前年同期比55・7%増の455億円、最終利益が約4・6倍の41億円と、好調な業績をあげた。
そこには、同社のチームワーク力があるのは間違いない。そしてそのチームワークを生み出したのは、誕生日という、いってみれば何の変哲もないものをキーワードに社員を結びつけたこの試みである。(板東和正)
◇会社データ◇
本社=大阪市中央区内平野町3-1-3
設立=昭和54年5月
事業内容=家庭用テレビゲームソフトの開発・販売など
売上高=820億円(平成24年3月期)
従業員数=2385人(同年9月末現在)