日産自動車は5日、小型セダン「ブルーバード・シルフィ」を7年ぶりに全面改良し「シルフィ」として発売した。1959年に「ダットサン・ブルーバード」として発売し、高度成長期のマイカーブームを支えた名車「ブルーバード」の看板を下ろした。
排気量2000cc前後の中型セダンは、国内では人気が低迷するが、海外では根強い人気を誇る。日産は、新型シルフィで国内市場のてこ入れを図るとともに、世界戦略車と位置づけ、2016年には全世界で年50万台の販売をもくろむ。
同日会見した志賀俊之・最高執行責任者(COO)は「上質で洗練されたデザインなどシルフィらしさを徹底的に追求した」と説明した。
車体幅を前モデルより65ミリ広げ、車高を15ミリ下げるなど室内空間にゆとりを持たせ、安定感をさらに高めた。各社が主力購買層の年齢を下げようと、デザイン面などで新機軸を打ち出すなか、日産は「安定感」をあえて前面に打ち出すことで、長年セダンに乗り慣れた「退職世代の夫婦」を囲い込む戦略だ。