原発ゼロ政策がいかに高いコストにつくかは、ドイツの例でも明らかである。脱・原発政策のもとで世界に先駆けて12年前に再生エネルギーの買い取り制度に乗り出した同国だが、過去10年間で電気料金は1.8倍に跳ね上がった。買い取りコストが膨大な額にのぼった結果だ。
そもそもドイツは17基の原発を保有する世界9位の「原発大国」。現在も9基が稼働し電力の2割をまかなっているにもかかわらず現実は厳しい。原発なきエネルギー政策が、国民経済にいかなる犠牲を強いるかは、実は脱・原発“先進国”であるはずのドイツの現状が如実に証明している。(産経新聞西部代表 鶴田東洋彦)