タイ工場【拡大】
リコーは13日、世界生産の約5割を依存する中国での操業リスクを小さくするため、タイでの生産を拡大する方針を明らかにした。
2桁成長が続くインドなど新興国でのプリンターと複写機の販売増加分をタイ工場の増強でまかない、3年後を目標にタイの生産比率を現状の数%から20%程度に高める。これにより中国の比率は40%以下に下がる見込み。反日感情が根強い中国への生産集中を避け、「チャイナ・プラス・ワン」でリスクを分散化する狙いだ。
タイ工場は、2009年9月に操業を始め、モノクロとカラーのプリンター、カラー複合機を計月2万台生産。能力は月14万台までの拡張余地があるという。
同社はタイのほか、米、英、仏と中国の2工場で複写機とプリンターを生産。生産台数に占める海外比率は80%を超えており、うち半分以上を中国が占める。