投資会社の売却によるM&A件数【拡大】
買収した企業の株を売却して利益を得る投資ファンドの「出口戦略」が加速している。今年のファンドによる日本企業売却に伴うM&A(企業の合併・買収)は74件に達し、過去最高を更新。買収企業をIPO(新規株式公開)させ、市場で株を売却するケースも目立つ。14日には米ファンドの傘下で経営改革を進めていた外食のチムニーが東証2部に再上場した。戦略加速の背景には、ファンドによるM&Aが盛んだった時期から5年以上が経ち、投資回収時期を迎えていることがあるようだ。
M&A助言のレコフによると、今月13日現在で、ファンドやベンチャーキャピタルなど投資会社の売却に伴うM&A件数は統計のある2000年以降で最高だった11年(72件)を上回った。
主な案件には、日本や香港を拠点とするファンド、ロングリーチグループの売却による三井倉庫の三洋電機ロジスティクス買収や、ユニゾン・キャピタル(日本)が回転寿司のあきんどスシローを英ファンドのペルミラに売却したケースなどがある。