ただ、スマホの急速な普及に生産が追いつかず、今年度上期には一部の製品で出荷遅れや発売延期が相次いだ。このためアクセス社の新型半導体への市場の期待も高まっている。
クアルコムとの取引では「販売ボリュームのないメーカーは、値引き交渉にも応じてもらえない。言い値で買うしかない状態」(国内大手端末メーカー幹部)で、スマホ市場で出遅れる国内勢は不利な立場に置かれている。
富士通などが開発する半導体は、「クアルコムより高くない」(同社)値段を設定するなどし、端末メーカーのコスト削減に寄与するとみられている。一方、米アップルの「iPhone(アイフォーン)」を扱わないドコモには、新型半導体で国内メーカーのスマホ製品の性能向上を促し、販売攻勢につなげたい思惑もありそうだ。(是永桂一)