小林製薬は1月から、一般用医薬品(大衆薬)のインターネット販売を中止する。2012年9月に通信販売限定の飲み薬4品目を発売したばかりだが、開始4カ月での撤退となる。
同社は売り上げの伸び悩みが原因としているが、「ドラッグストア業界の反発に配慮した」(大手製薬企業)との見方も出ている。
ネット販売を中止するのは、目の疲れなどを緩和する「コバラミンEX」、整腸剤「コバガード」など計4品目。いずれも副作用のリスクが比較的低いとされる「第3類医薬品」で、店頭での対面販売を原則とした改正薬事法の通販規制には該当しない。
同社は当初、これら4品目を発売後1年間で2億円販売する計画を立てていたが、「計画を下回る」(同社)と判断。通販サイトへの掲載を取りやめ、注文受け付けは電話かはがきのみに切り替えるという。栄養補助食品125品目と化粧品27品目のネット販売は続ける。