セブン-イレブンの雑誌コーナーに並ぶ小学館グループ発行の専用月刊漫画誌「ヒーローズ」=東京都千代田区【拡大】
漫画誌は一部を除きほとんどが赤字で、全国的に書店が減少する中、購入先の7割以上はコンビニが占める。「同じ赤字なら多くの人に読んでもらう方がいい。そこで展開を業界トップのコンビニに絞った方が得策と考えた。将来は作品の中から世界に通用するコンテンツを育てたい」と小学館クリエイティブの三宅克社長は意気込む。
雑誌販売だけでは赤字だが、収益は作品の単行本化やアニメ化、グッズ化など2次利用から得る。創刊1年を経て発行部数が上向き始め現在は12万部。一部作品のアニメ化も決定した。
「ついで買い」も期待
セブン-イレブンは「コンテンツ業界の育成に寄与できる。200円の雑誌なので他商品の『ついで買い』も期待できる」(幹部)とそろばんをはじく。
コンビニ各社は、差別化のため「セブンプレミアム」など社名を冠したPBを含め企画開発から手がける専用商品を増やしている。セブン&アイ・ホールディングスの鈴木敏文会長は、専用商品の構成比率を「将来は7割以上にしたい」と話す。全国店舗数が5万店を超え飽和状態も指摘されるが、コンテンツ系PBは今後の競争を優位に進める材料ともなりそうだ。(藤澤志穂子)