ローソン“人工知能コンビニ” 自然エネなど省エネ技術を結集 (3/3ページ)

2013.1.7 07:00

安定した地下水の熱を天井のルーバーで放射して室温を調節している=2012年12月7日、神奈川県海老名市

安定した地下水の熱を天井のルーバーで放射して室温を調節している=2012年12月7日、神奈川県海老名市【拡大】

 LED照明で省エネ

 店内の冷蔵ケースはノンフロンの自然冷媒で、排熱は夏場は店外に、冬場は店内に循環させる。

 こうした一連の省エネ機器を、東京大学生産技術研究所が開発した人工知能システムが自動制御する。小売り店舗ではこれまで、「スマートセンサー」を導入して店舗内の電気使用状況を“見える化”する動きは広まっていた。ただ、「見えた後にどうするのが最適なのかを各店舗で判断するのは時間も手間もかかってしまう」(江口氏)のが課題となっていた。同研究所の馬郡文平特任講師は「24時間営業のコンビニエンスストアで人工知能システムを導入するポテンシャルは高い」と同店での実験結果に期待する。

 ローソンで年間に排出する二酸化炭素(CO2)は約70万トン。このうち85%は店舗で使用する電気によるものだという。同社では既存店でも広くLED(発光ダイオード)照明を導入するなど省エネを進めている。(金谷かおり)